いざ「化粧品を創りたい!」と思っても、数多あるOEMメーカーからどこの会社を選んだらいいのか、どんなアイテムを創ったらいいのか、頭を抱える企画担当者が多いのではないでしょうか。
そこでコスメティックプランナー恩田雅世が、外部ならではの視点でホシケミカルズ担当者に切り込み、商品企画のヒントとなるようなトレンド情報や美容の潮流、さらにOEM/ODMの深部にぐぐっと迫る対談企画。他では聞けない裏話もこっそり聞いちゃいます!
登場人物プロフィール
恩田雅世 | ホシケミカルズ広報S | ホシケミカルズ商品企画Y | ホシケミカルズ販促M |
コスメティックプランナー。数社の化粧品メーカーで化粧品の企画・開発に携わり独立。現在、フリーランスとして「ベルサイユのばらコスメ」開発プロジェクトの他、様々な化粧品の企画プロデュースに携わっている。コスメと女性心理に関する記事も執筆している。 https://onda-media.com/ |
ヘルスケアアイテムのBtoC広報を経て、 販売時の切り口や訴求点とともに、理性(技術や理論)と感性( |
ホシケミカルズでは異色の化粧品メーカー研究部門出身という企画 化学の豊富な知識や知見に基づき、 |
販促担当としてメルマガや動画の撮影& 前職での複数のソーシャルメディア運営実績を活かし、 |
今回は、『クッションファンデーション』の最新市場動向についてお聞きしたいと思います。クッションファンデーションは、2008年頃に初めて韓国で誕生したと言われています。
手軽さと仕上がりが魅力!“クッションファンデ”とは?
改めてお聞きしますが『クッションファンデーション』とはどういうものなのか、教えて頂けますか?
クッションファンデーションは、みずみずしいリキッドファンデーションを特殊なスポンジに含浸させ、持ち運びやすいコンパクトタイプに仕上げたベースメイクアイテムで、付属のパフにファンデーションをとってポンポンと肌に塗布して使用します。
特長を教えてください。
パウダーの手軽さと、リキッドのカバー力を併せ持つところが一番のポイントです。
また、手を汚さずにベースメイクがこれ1品で済むオールインワン使用ができるため、時短も可能になり、化粧直しとしても使いやすいところも支持されています。
軽い付け心地で、ナチュラルな仕上がりでありながら肌に密着し、カバー力が高いところが人気ですよね。
ここ数年、クッションファンデーションの人気が上昇している感じがします。
近年は、2010年代の流行時には発売していなかった大手有名ブランドが、満を持してクッションファンデーションを発売する動きも増えてきました。
「ジェンダーレス」「映え」に注目 “クッションファンデ”市場動向
では、そのあたりもふまえて日本市場でのクッションファンデーションの最新動向を見ていきたいと思います。
まずは市場動向を教えて頂けますか?
ターゲットの年代は様々で、中価格帯~高価格帯の商品が見られました。男性向けのクッションファンデーションはほとんど見られなかったのですが、一部のブランドでは広告に男性アイドルやタレントを起用することで、女性ファンの購買力を高めるだけではなく、男性使用を連想させる効果もあるのかもしれません。
クッションファンデーションは、1品で簡単にメイクアップができるので、メイクを始めてみたい男性には使いやすいアイテムだと思います。
また、今季のクッションファンデーションで目立ったのが“映え”を意識した容器が多いことです。
男性使用も想定しているであろう、ユニセックスなものや、映えるカラーやロゴを前面にあしらったデザイン性の高いものが多く見られましたね。
ファッション感覚でコスメを持ち歩く時代になっているのを感じます。
バックの中身を披露する企画がSNSで流行っていますが、人に見せる前提でパッケージもオシャレなものが良いという心理が働くのかもしれませんね。
その他、今期のクッションファンデーションの人気品に見られる特長を教えてください。
コロナ禍を経て変化したベースメイクの常識
数はまだ少ないですが、“肌に負担をかけない”から一歩進んだ、メイクをしている間をスキンケアタイムとし、美容液級のスキンケア効果をファンデーションに持たせた、ハイブリットな処方の展開も見られ始めています。
ケアとメイクの両立については、最近注目が高まっていますよね。マスク生活が定着した近年は、メイクは薄付きでツヤ感があるものが求められていますが、クッションファンデーションのもつ仕上がり感と、時代のニーズが合致しているように感じます。
特におうち時間で肌を見つめ直す機会が増えた“素肌をキレイに見せたい(したい)”層に需要があるのではと考えています。
日本製クッションファンデの開発はホシケミカルズへ
ただ、調べていくと製品のほとんどが実は韓国製で、やはりクッションファンデーション発祥の地はいまだに強いな、という印象でした。
確かに韓国製品の人気は続くかもしれませんが、昨今の国際情勢が不安定な中、円安などもあり国内市場では日本製の商品にも注目が集まっています。
そして、実はホシケミカルズでは『日本製のクッションファンデーション』のODM製造ができるんです。
日本製は珍しいですね!貴社のクッションファンデーションの特長を教えて頂けますか?
日本人の繊細な肌質や嗜好をもとに開発されたMade in Japan処方で、下地なしでもピタッときまる『スキンフィット技術』を採用しています。
日本で開発された処方というのが魅力的ですね。
パウダーや仕上げのお粉も不要で、これ一つで簡単に素早くツヤ美肌が完成するのも素敵です。
さらに紫外線から肌を守る、UVカット機能の付与も可能です。
マスク生活で肌が敏感になっている人もいると思いますが、敏感肌でも使えますか?
5つのフリー処方(パラベン、アルコール、ミネラルオイル、有機顔料(タール色素)、合成香料)で、敏感肌の方にも対応が可能です。
肌にやさしい処方かどうかは、消費者にとっても選ぶ上でとても大切なポイントですね。
この処方をベースに訴求成分をオリジナルで配合して頂ける、ということですか?
はい、ターゲットや販売チャネルに合わせて訴求成分を配合し、オリジナル商品としての販売が可能です。
最低ロットは5,000個から対応しておりますので、まずはご相談頂けたらと思います。
クッションファンデーションは、日本で広がり始めた2010年代の一時的なブームに終わらず、今日に至るまで人気が継続している点をみても、今後も長くメイクアップの定番品として愛用されていきそうですね。
そうですね。韓国製のクッションファンデーションの人気も引き続きあるとは思いますが、日本製や医薬部外品など、単なるファンデーションに留まらない、付加価値を付けて進化した製品に注目が集まっていくのではと予想しています。
メンズ向けとして出しているクッションファンデーションは少なかったので、そのあたりも今後の展開が楽しみです。
マスク生活が続く中、ベースメイクを選ぶ基準が大きく変化しましたが、再び“メイクを楽しみたい!”という前向きな消費者マインドが生まれてきているのを感じます。
その商機をいかに製品に落とし込めるかが、これからの商品開発のポイントだと考えています。
そういう意味では、手軽かつ従来のファンデーションほど厚塗りになりすぎない“素肌キレイ”のトレンド肌をつくれるクッションファンデーションは今後ますます伸びていく可能性がありますね。
本日は、クッションファンデーションの最新市場情報から今後の展望まで幅広くお聞きすることができました。ありがとうございました。
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