ここ数年、ブランドメーカー各社から「メンズコスメ」の発売が相次ぎ話題となっています。オールインワンや、洗顔などの従来品に加え、グルーミングアイテムのリブランディングも活発です。
スキンケアからメイクまで複数アイテムを揃えるブランドの新規参入も目立ち、メンズ市場は活況を呈しています。
市場規模については、2017年度で前年度比2.8%増の1,658億円、2018年は前年比6.5%増の1,765億円と好調に推移。
国内の化粧品市場が縮小傾向にある中、追い風となる嬉しい話題です。今回は、商品企画と広報が「メンズ美容」に関して、OEM/ODM視点で深堀します。
登場人物プロフィール
ホシケミカルズ広報S | ホシケミカルズ商品企画Y | ||
ヘルスケアアイテムのBtoC広報を経て、 販売時の切り口や訴求点とともに、理性(技術や理論)と感性( |
ホシケミカルズでは異色の化粧品メーカー研究部門出身という企画 化学の豊富な知識や知見に基づき、 |
メンズ美容市場が盛り上がりを見せています。一過性のブームではなく定着させるには、美容にそれほど関心のない層も日常的に使うレベルにならないとだめですね。
ファーストアイテムとしては、洗顔やオールインワンなどのスキンケアがおすすめですが、まずは、“お手入れすることは特別じゃない”という認識を浸透させたいですね。
以前からシャンプーやシェービング関連をはじめ、メンズアイテムは数多くありましたが、ダイレクトに男性を前面に出したデザインであったり、いわゆる“フォーメンブランド”でした。しかし、今回のブームには、もう少し柔らかさが加わった印象です。
お悩み解消という意識は低く、アイテムを使うことで心地よくなれたり、前向きな気持ちなれるエッセンスが入っています。
そうですね、世代や個人差が大きいものの、男性も最低限のスキンケアや日焼け対策はやっておこう、という空気感が世の中にじんわり広がってきた感じがします。
当社にも、開発のご相談が寄せられます。スキンケアにとどまらず、リップケアやコンシーラーなどのいわゆるベースケアが目立ちはじめてきたのが大きな変化です。
メンズ美容が広がってきた背景には、「販売チャネルの増加」や「身だしなみとして定着」があげられますね。
「SNS普及と自撮り文化」も影響があるようです。CMや広告もかなり活発ですし、抵抗感が薄れ、受け入れやすい土壌が出来てきたように思います。
そして、最も注目すべきは“メンズメイク”ブーム到来の気配です。ファンデーションやアイシャドウ、ネイルなど男性専用メイクアイテムが登場しています。
顔に色味を加える「カラーメイク品」のリリースには驚きましたが、色展開も豊富でブランドメーカーの本気度を感じます。
弊社の男性スタッフがタッチアップを経験してきたのですが、クマやシミが自然にカバーされ、眉毛も整い、唇にも自然な血色感が。お世辞抜きに好印象でした。
男性メイクの一番のポイントは、「スーパーナチュラルメイク」。
“メイクやりました感”があるのは絶対NG。とは言うものの、まだまだメンズメイク市場は黎明期であり、販売について敷居が高いと感じられる企業さまが多いのではないでしょうか。
先程も話しましたが、入り口となるのはお手軽なスキンケア。まずは、メンズ美容初心者向けで単品ケアできる「薬用ホワイトエッセンスTAV」がおすすめ。朝の洗顔後に使用する、UV機能付きの美白オールインワンジェルです。
今はまだ上級者編ですが、メイク品のファーストアイテムは「薬用ホワイトニングCCクリーム」がイチオシ。
しっかりとカバーしているのに何もしてないような仕上がり。あくまで“肌補正”の領域です。メイクの前段階ですね。スティックタイプだから塗りやすく、メイクに馴染みのない男性でも扱いが簡単です。
女性に人気のアイテムを取り入れた「炭酸エアゾールアイテム」は、炭酸洗顔や炭酸シャンプー、炭酸オールインワンジェルなど、すっきり感や爽快感を演出できます。男性好みでは?
メンズコスメの新規開発では、男性特有のニーズや事情に考慮しなければなりません。スキンケアやメイクが日課である女性と違い、徹底した手軽さや、簡単なメソッドの確立も鍵になります。
当社では、男性の肌特性を考慮した処方開発はもちろん、効果や機能性に加え、受け入れやすいパッケージデザインや、扱いやすい剤型、容器選びも重要視しています。
従来からの人気があるスカルプ・クール系のヘアケア・ボディケアアイテムのほか、薬用(医薬部外品)以外も開発可能です。ぜひ、お気軽にご相談下さい。
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