いざ「化粧品を創りたい!」と思っても、数多あるOEMメーカーからどこの会社を選んだらいいのか、どんなアイテムを創ったらいいのか、頭を抱える企画担当者が多いのではないでしょうか。
そこでコスメティックプランナー恩田雅世が、外部ならではの視点でホシケミカルズ担当者に切り込み、商品企画のヒントとなるようなトレンド情報や美容の潮流、さらにOEM/ODMの深部にぐぐっと迫る対談企画。他では聞けない裏話もこっそり聞いちゃいます!
登場人物プロフィール
恩田雅世 | ホシケミカルズ広報S | ホシケミカルズ商品企画Y |
コスメティックプランナー。数社の化粧品メーカーで化粧品の企画・開発に携わり独立。現在、フリーランスとして「ベルサイユのばらコスメ」開発プロジェクトの他、様々な化粧品の企画プロデュースに携わっている。コスメと女性心理に関する記事も執筆している。 https://onda-media.com/ |
ヘルスケアアイテムのBtoC広報を経て、 販売時の切り口や訴求点とともに、理性(技術や理論)と感性( |
ホシケミカルズでは異色の化粧品メーカー研究部門出身という企画 化学の豊富な知識や知見に基づき、 |
海外セレブの影響で、アスレチック(運動競技)とレジャー(余暇)を掛け合わせた造語“アスレジャー”がファッションの世界で注目されていますが、化粧品業界においても大手からアスレジャーをコンセプトとしたヘアケアやUV製品が発売され、その流れが来ているように思いますがいかがでしょうか?
確かに、化粧品ビジネスへの新規参入を目指す弊社のクライアントの中でも、スポーツ関連企業が目立ち始めてきているのを感じます。
アスレジャーコスメの開発を希望しているクライアントに対して、御社ではどのような提案をされているのでしょうか?
弊社にはメイクアップ・スキンケア共に特化した専門の研究員がおり、連携しながらアスレジャーコスメならではの使用シーンに即した商品提案を行っています。
アスレジャーコスメは、一般的なスキンケアの使用シーンと違い屋外も想定されますよね?
はい、屋外はもちろん、ジムやフィットネスでの使用を想定し、複数の容器メーカーから、持ち歩きに適したサイズや形状の容器を選定し、最適なものを吟味しています。使う方のシーンを想定し、満足度を一番に考えたものづくりがポイントです。
それは、アスレジャーコスメを開発したい会社にとっては大事なポイントですね。では、具体的にアスレジャーコスメで御社のお薦めのアイテムを教えて頂けますか?
はい。例えば、スポーツを楽しむアイテム入門編として「クールボディミスト」などがおすすめです。トレーニングの合間にリフレッシュ&クールダウンができるアイテムです。消臭効果も付与すれば、スポーツ中の汗や皮脂の臭いを気にせずスポーツに集中して頂ける商品になります。
臭いを気にせず楽しめる、というところがアスレジャーコスメならではのポイントですね!
ではスポーツの後のケアにお薦めのアイテムはありますか?
シャンプー後のドライヤー時間を短縮できる「速乾トリートメント」がおすすめです。撥水トリートメントベールが余分な水分の浸透を防ぎ、ドライヤー時間の短縮をサポートます。使い方は通常のトリートメントと全く同じです。
※「速乾トリートメント」詳細はこちら
私もホットヨガに通っているのですが、終わった後はササッと帰りたいので、とっても便利なアイテムだと思います。
では、屋外などで運動後すぐにシャワーが浴びられない時に使えるアイテムはありますか?
はい、「ドライシャンプースプレー」というアイテムがあります。最近流行のドライシャンプーですが、運動後に使用することで、ひんやり感もあるエアゾールと速乾パウダー配合により、汗や皮脂でべたついた髪をサラサラで快適な状態に整えることができるので個人的にも愛用しています。
軽く運動してから、デートやお食事にでかける、というようなヘルシー志向のアスレジャー女子にぴったりのアイテムですね。
アスレジャーコスメとしてだけではなく、震災時や介護などにも活用できそうですね。
逆に、スポーツトレーニング時のサポート商品として開発した「炭酸泡 ボディーマッサージジェル」などは、血行促進効果のある炭酸ガスが含有されているため、時間をかけてマッサージを行う必要がなく、簡単に血流や巡りを改善できますので、介護の場でも重宝して頂けると思います。
アスレジャーコスメという切り口で本日はお話をお伺いしましたが、今回教えて頂いた商品は様々な分野で応用ができそうですね。
はい。また、アウトドア時にお使い頂ける「ボタニカルUVクリーム」というアイテムは、天然のアロマの香りで虫を寄せ付けにくくするだけでなく、お肌に優しいノンケミカル処方の日焼け止めクリームですので、外での運動を楽しむアスレジャー商品としてもご提案が可能です。まずはご相談を頂けたらと思います。
日本人の美しさに対する概念が、作られた美しさから内側から出る“ヘルシーな美”に移行してきているのを感じますが、身体を動かし健康的に美しくなるという機運はこれからも続きそうな気がします。
アスレジャーを一時の流行としてだけでとらえるのではなく、商品を使う方々が健康で美しく楽しい人生を送れるような製品を企画していきたいと思っています。
アスレジャーコスメから端を発し、機能的で時短効果もあるアイテムは、今後は消費者を女性だけに限定せず、子供から男性、お年寄りまで幅広く必要とされてくる可能性を秘めていると思います。
化粧品を開発するにあたって、人を美しくするという目的だけでなく、生活をより便利で豊かにするという広義の意味での幸せ感を提供する視点が、今後の商品企画には必要になってくると感じました。
本日は、ありがとうございました。
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