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“医薬部外品”の成分買いコスメ~ナイアシンアミド&ヘパリン~最新市場動向

トレンド情報

1. 成分買いコスメとは

“成分買い(成分指名買い)”とは、2023年のホットトピックスとしても注目された、消費者が特定の成分が配合されている商品を選んで購入することです。その中でも「ナイアシンアミド」「ビタミンC」「CICA(ツボクサエキス)」などの“成分”が配合されているコスメを選ぶのがトレンドとなりました。その後も、特定の成分が配合されているコスメを買う、というムーブメントは続いています。

そこで今回は、医薬部外品の有効成分”として注目の2成分「ナイアシンアミド」と「ヘパリン類似物質」に着目し、市場動向を見ていこうと思います。

2023年ビューティ業界振り返り&24年予測
2023年は、コロナ禍を経たからこそ見えてきた「価値観の変化」や「新たな美意識」が人それぞれに生まれ、商品・サービス・購買行動へも影響を及ぼした1年でした。今回は、2023年ビューティー業界を振り返る5つのホットトピックと、24年のトレンド予測をご紹介します。

 

 

2. シワを改善する指名買い有効成分「ナイアシンアミド」

①成分の特長と背景

「ナイアシンアミド」は、ビタミンB3と呼ばれることもある成分で化粧品にも配合できます。その一方で、以前は「ニコチン酸アミド」という表示名称で医薬部外品の美白有効成分として知られていましたが、2018年に「シワ改善」の有効成分としてデパコスの美容液に初めて配合されたことで認知が広がり始めたと考えられます。

日本で初めてシワ改善有効成分としてナイアシンアミドが配合された化粧水と乳液が、同メーカーから2019年にドラッグストアのコスメブランドでも発売され、さらに人気に火がついていきました。

その成分特長としては“多機能性”が挙げられます。医薬部外品の有効成分として「シワ改善」「美白」「肌荒れ」の3つの効果が認められており、作用機序としてシワ改善のコラーゲン産生促進、美白はメラノソーム輸送抑制が知られています。その他にもセラミド産生促進によるバリア機能改善作用が確認されているデータもあるなど、広範囲でお悩みにアプローチできる成分として注目されています。

 

 

②市場品の考察と商品開発ポイント

市場を見てみると、医薬部外品としては“シワ改善”の方をメインで訴求したものが多い印象です。レチノールでは刺激を感じやすく使いにくい層などに、特に重宝されているのではと考えられます。ただ、成分指名コスメとはいえ「ナイアシンアミド」を配合しているだけでは差別化が難しいため、他の成分との組み合わせやテクスチャー、ブランドコンセプトなどでの工夫が重要だと感じます。

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化粧品(区分)では「高濃度」を訴求した美容液がトレンドですが、高濃度の定義が不明確なこと、濃度が高いことによる刺激の可能性、あくまで自社商品との比較としての“高濃度”訴求とするといった配慮や検討が大切です。

 

 

③最短で商品化が可能な承認済みODM医薬部外品

薬用エッセンスna(ナイアシンアミドエッセンス)

(画像をクリックすると詳細ページが表示されます)

 

薬用ジェルクリームna(ナイアシンアミドジェルクリーム)

(画像をクリックすると詳細ページが表示されます)

 

 

3. 医療費負担増で再注目の指名買い保湿有効成分「ヘパリン類似物質」

①成分の特長と背景

「ヘパリン類似物質」は、乾燥肌の治療成分として50年以上使われてきており、化粧品では医薬部外品にのみ配合が認められている成分です。体内にある「へパリン」という物質と似た成分で、高い保湿機能に加えてバリア機能改善や血行促進などの作用があることで知られています。

ヘパリン類似物質配合薬で有名な「ヒルドイド」を含む特許が切れた先発医薬品の一部について、2024年10月より患者の窓口負担が増えることが厚生労働省から発表されたことから、医薬部外品市場の後押しになるのではと期待されます。

「ヘパリン類似物質」配合の医薬部外品
最近、製薬メーカーや化粧品メーカーが開発した「ヘパリン類似物質」を配合した商品に注目が集まっています。その背景や、そもそも「ヘパリン類似物質」とは、どのようなものなのか、解説します。

 

 

②市場品の考察と商品開発ポイント

市場での認知は広がっているものの、ヘパリン類似物質は医薬部外品申請の技術的ハードルもあるためか、全体的な数はナイアシンアミド配合商品ほど多くない印象です。まだまだ、市場拡大のチャンスがあるかもしれません。

 

 

③最短で商品化が可能な承認済みODM医薬部外品

薬用モイストヘルパーミルク(ヘパリンミルク)

※抗シワ効能評価試験済み処方です。

薬用モイストヘルパーミルク(ヘパリンミルク)(画像をクリックすると詳細ページが表示されます)

 

薬用ヘパリンジェルクリーム

薬用ヘパリンジェルクリーム(画像をクリックすると詳細ページが表示されます)

 

薬用プロテクションUV(ヘパリンUVクリーム)

※「SPF44・PA++」表記が可能(データ取得済み処方)

薬用プロテクションUV(ヘパリンUVクリーム)(画像をクリックすると詳細ページが表示されます)

 

「ヘパリン類似物質」配合ODMアイテム(UV・乳液・オールインワンジェル)のご提案
ホシケミカルズ株式会社では、「ヘパリン類似物質」を配合した“美容視点”の承認済み医薬部外品3品(SPF44/PA++取得済みUV・抗シワ試験済み乳液・1品5役オールインワンジェル)をラインナップしています。

 

 

4.まとめ

「ナイアシンアミド」は、化粧品だけでなく医薬部外品の有効成分としても人気の指名買い成分で、この需要はこれからも続くものと見込まれます。

一方「ヘパリン類似物質」は、化粧品(区分)には配合できない成分です。先述した病院などで処方される薬の自己負担の見直しは、ヘパリン類似物質が配合されている医薬品「ヒルドイド」の美容目的による使用をけん制する意図もあると言われています。少子高齢化社会の日本において、医療費の増大は国保の財政を圧迫し、さらなる保険料の引き上げを引き起こします。消費者が本当に欲しいと思うものを企業がつくり、それを消費者が選ぶという健全なサイクルが回り、病気で悩まれている真に必要としている方へ医薬品が届くように願います。

(執筆者:恩田雅代)

 

 

 

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ホシケミカルズの「広報」「商品企画」「販促」を担当する3名は日々、ビューティ業界の動向や、注目のトレンドをリサーチするためSNSを含めた様々なメディアをパトロールしています。
そこでキャッチした話題やホットなテーマについて、外部のコスメティックプランナー恩田雅世さんと定期的にトーク&ディスカッションする時間を設けています。“OEM企業ならではの視点”で深掘りしたり、ブームの背景を探り商品やトレンドを分析、さらには、少し先の未来を予測してみたり…!4名の座談会を元に記事化しています。

登場人物プロフィール

恩田雅世
コスメティックプランナー。
数社の化粧品メーカーで化粧品の企画・開発に携わり独立。
現在、フリーランスとして「ベルサイユのばらコスメ」開発プロジェクトの他、様々な化粧品の企画プロデュースに携わっている。コスメと女性心理に関する記事も執筆している。

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ホシケミカルズ広報S
ヘルスケアアイテムのBtoC広報を経て、ホシケミカルズでもPRを担当。
販売時の切り口や訴求点とともに、理性(技術や理論)と感性(わくわく感)を織り交ぜた情報発信を心掛けている。
ホシケミカルズ商品企画Y
ホシケミカルズでは異色の化粧品メーカー研究部門出身という企画担当。
化学の豊富な知識や知見に基づき、成分特徴と技術を結集させた理論派コスメ企画を得意とする。
販促M ホシケミカルズ販促M
販促担当としてメルマガや動画の撮影&編集までマルチにこなすZ世代。
前職での複数のソーシャルメディア運営実績を活かし、多角的な情報収集と発信を行う。

 

 

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