ここまでの連載では、化粧品OEM企業の持つ技術力や商品開発力などを活用したオリジナル化粧品の開発ノウハウやポイントを中心に紹介してきました。今回は、想いが込められた商品を実際に消費者の皆さまへ販売する「発売元様にしかできないこと」について考えていきます。
売上向上や社会貢献など、その商材で何を成し遂げたいのかという企業の「目的」は、化粧品に関わらず商品を開発するにあたって最も重要なポイントのひとつです。これは発売元様に大きく委ねられる部分のため、OEM相談の前にそのイメージだけでも膨らませておいていただくと、その後の開発がとてもスムーズで、想いが込もったものになりやすくおすすめです。
発売元様にしかできないこと
①化粧品開発の目的実現のための販売戦略検討
以下はOEM相談の前に、ぜひとも発売元様にご検討をおすすめしたい項目です。
- 「ご予算(販売時の価格)」の設定
- いつ頃から発売したいかという大まかな「スケジュール」
- 販路やチャネルなどの「流通経路」
- どのような「販売戦略」でお客様とコミュニケーションをとっていくか
- 「作りたい化粧品/アイテム」のイメージ
もちろん上記を含めてホシケミカルズにご相談いただくこともできますが、最終的には発売元様にご判断いただかなくてはならない部分が大きいため、可能な範囲で事前にイメージをお持ちいただけた方が商品開発はスムーズになります。また、どれか一つでも固まっていれば、そこを起点に戦略を検討していくことも可能です。
②ブランド(商品)の「訴求」を明確にすること
ブランド(商品)の訴求を明確にするには、「どのような層(誰)」に向けて「どのような想いを伝えたいか」という芯となる部分を固めていくことです。
これらの訴求をあやふやにしたまま、なんとなく商品を作ってしまうと、その後のプロモーションや販売員教育にブレなどの影響が出てきてしまうかもしれません。それは、その先にいる消費者の皆さまにもコンセプトや意図が伝わらず、本来の良さを伝えることができなくなってしまう可能性をはらんでいます。いわゆる魂(訴求)を吹き込んで伝えるという作業は、発売元様だからこそ担えるものなのです。
まとめ
特に異業種からの新規参入などの場合は、①②ともにこれからゼロベースで検討していく企業様もいらっしゃると思います。その場合は、ターゲット層の設定については、既に自社が強みをもつ顧客層から想定するパターンもおすすめですし、 “化粧品によりどんなモノやサービスをお客様に届けたいのか?”という「想い」だけでも、私たち化粧品OEM企業に共有していただけると商品企画ご提案の重要なヒントになります。それだけでもオリジナルのストーリー性が生まれ、他社との差別化につながる可能性もあります。
なかなか全てを準備することが難しい場合には、準備段階からホシケミカルズのような企画部門を持つ化粧品OEM企業に相談していただくこともひとつの手です。私たちは、発売元様が化粧品で果たしたい「目的」を実現するため、市場に数多く存在する商品の中から、運命の1品と感じてもらえるような化粧品を一緒に作り上げたいと考えています。
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