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アロマコスメブームが到来中! (2009.08.12)

アロマコスメブームが到来中!
ヒットの鍵はコミュニケーションにあり!

引き続き、アロマコスメが人気を集めています。
作り手側からすると「原料の生詰め→比較的簡単に上市できるジャンル」と見られるため、売り場の商品は玉石混交ですが、従来の「素材の確かさ」に加え、 効能や、お肌に届くメカニズムなど機能面での特性と、そのブランドのコアにある美容理論との一貫性を、パッケージや、リーフレットなど、コスメに付随するコミュニケーションツールの中で表現しきれているかどうかが、支持される商品とそうでない商品の明暗を分けているようです。


アロマコスメの進化

アロマコスメとは、エッセンシャルオイルを主成分としたコスメのこと。
エッセンシャルオイルが元々アロマテラピー(アロマセラピー)というオイルの中に秘められた生命力を利用しての療法の一面を持つため、身体の中からキレイになる、精神にも作用するといったインナービューティーのコンセプトのもと、コスメもその市場を確立してきました。もはや美容をホリスティックに捉えることが当たり前の時代になってきており、そのポテンシャルの高さは、もはやオーガニック・自然化粧品の1カテゴリーでは収まりきらなくなっているようです。

目的別にブレンドし、直接体に塗ることができる製品を揃えるブランドの功績が市場の確立に大きく影響しました。

忙しい現代の女性に、希釈したりブレンドしたりする必要がなく、塗布するだけで効果が実感できるオイルが大きく受け入れられたのです。

また、高感度のサロンがヘッドスパなどの商材として採用したなど、プロからの支持を得ていることも、その人気に拍車をかけました。
もはや”オーガニック風”などでは通用しないほど成熟した市場において、今後重要なキーワードになりそうなのが”高品質化”と”ハイブリット化”。
“高品質化”は、より高品質なエッセンシャルオイルを配合させた製品を発表するブランドが増えると見られていること。
そして”ハイブリット化”ですが、”ハイブリット”とは、二つ、またはそれ以上の異質のものを組み合わせて目的を成すものを指す言葉で、オーガニック・自然化粧品とテクノロジー系ブランドとの融合により高機能化、進化したアロマコスメブランドの登場が期待されています。


ポイントはコミュニケーション

ホリスティックな面を持つアロマコスメを選ぶ際、そのブランドの確かさや美容理念が重要なポイントとなることは必然です。
しかし、アロマ自体がフランスでは医療の一部として扱われることもあるほど奥深い世界であるため、知識のある特定の人が使用するというイメージが強く、エンドユーザーにまで製品特性を伝えることの難しさが課題となっているようです。

アロマコスメブームの火付け役となったブランドの一つ『SHIGETA』は、アロマの本場フランスに拠点を置き、ワールドワイドに活躍するChico SHIGETAさんが主宰するブランド。
ウェルビーイング・コンサルタントとして活躍し、セルフケアメソッド”バイタリティ・コーチング”を提唱します。
“バイタリティ・コーチング”とは、植物の癒しの力、毎日の食事、意識した呼吸、セルフケアマッサージの4つの柱からなる自然の法則に沿ったコーチング法です。
ライフスタイルも同時に発信していき、フィロソフィーのシェアを大切にして成功したブランドです。
同時に、その効果の高さにも定評があります。
働く忙しい女性をターゲットに、簡単に塗布するだけで効果の高い製品を提案。
有名人が使用、有名なサロンが取り入れるなど、話題も豊富で、市場の確立に一役買ったブランドです。

エッセンシャルオイルにパワーストーンをコーディネートしたパッケージが印象的なブランド『BLACK VELVET.』(ブラックベルベット)。
目的別にブレンドした5つのエッセンシャルオイルにはそれぞれ、『美香』『魅香』『清廉』『高雅』『艶花』といったユニークなネーミング。
全部混ぜても香りのバランスは崩れることなく、その人の香りと称されるような一体感を味わえます。
パワーストーンをつけてあるのはお守りの様に持ち歩いて使って欲しい、という思いのもと、価格も全て4000円未満に設定されています。

2007年伊勢丹新宿店でデビューした『ビィオセンシィエール』。
ブランド立ち上げ当初から飲用のアロマや、ツボから原液のエッセンシャルオイルをすりこむことができるというユニークな製品群でそのパワーを伝え続けています。
アロマが一般的に雑貨的な使い方がポピュラーだった時代から、ジャンル確立の先駆者としての役割を担っているブランドです。

支持されるブランドには、共通してコミュニケーションの方法にうまくフィロソフィーが合致した印象があります。
ブランドのコンセプトを伝える手段は多岐にわたり、伝え方次第で大ヒットの可能性を秘めています。


オーガニック認証認証機関

直接肌に塗ったり、吸引したり、身体の中に入っていくものなので、その素材の確かさにも厳しい目が必要です。
商品を選ぶ際に認証機関はひとつの指標として、大きな役割をはたしています。
幾つか主な認証機関をご紹介します。


BDIH(ドイツ化粧品医薬品商工業連盟)
2000年に設けられた自然化粧品を認定するドイツの医薬品化粧品工業連盟。原料や環境保護などの8項目の厳しい基準を設けています。世界規模での環境保護や天然の原材料など厳しい基準を設けており、BDIHの認定を受けている医療品、化粧品は安全性の高いものとして世界でも高く評価されています。

①入手が可能な限り、有機栽培または野生群生の植物から抽出した原料を使用する。
②野生群生の植物を採取する場合は、生態系の影響を与えないようにする。
③製造において、動物実験は行わず、動物からとった原料も使用しない。 (例外は、キトサン、カルミン、シルク)
④乳化剤や界面活性剤は、植物脂肪、ワックス、ラノリン、プロテインなど、植物由来の原料に物理的加工を加えた方法で作ること。
⑤合成着色料、合成香料、シリコン、パラフィン、そのほかの石油製品、エトキシ化物質は使用しない。
⑥天然の防腐効果のる原料を用い、製品の腐敗を防ぐこと。
⑦放射能などによる防腐加工は行わないこと。

その他にも、正しい表示と情報公開、遺伝子組替成分の未使用、原料が微生物分解可能なこと、リサイクル可能で環境に優しい容器を使用すること、第三世界とフェアトレードすること、など、ナチュラルコスメティック・メーカーとしての環境保護のための取り組みなどが、規定されています。認証を受けた製品にのみシンボルマーク表示が許されます。


デメター認証
ビオダイナミック有機栽培農法*を規定通りに実施している農場の生産物に付けられます。有機栽培農家を中心として、生産者や加工業者が参加するオーガニック農産物・食品の連盟です。有機に対するデメターの安全基準はEUのオーガニック規定よりもさらに厳しく、その背景には「宇宙・自然のリズムに即した農法こそ、人間の身体・健康にふさわしい」という考えがあります。ドイツの消費者の間では、「デメター」は最も信頼のおけるオーガニック食品のマークとして知られています。
*ビオダイナミック農法…天体からの力と地球からの力を利用し、農作業を天体の運行によって決定。地球と宇宙のリズムの共演を現実の仕事に結びつける。特別な堆肥と調合剤を使用することにより理想的な土の状態を作り上げ、天体からの影響をうけやすくする。


ECOCERT(エコサート)
フランスに本社をおく、世界最大規模のオーガニック認証機関。
主なガイドラインは、
・主原料が有機認証である、
・水を含めた成分の10%以上が認証原料である、など。
世界でも最も厳しいオーガニック認定基準の1つといわれ、品質保持のために定期検査が1年に1度行われるため、1年毎の更新が必要。


Socert(ソサート)
イタリアの代表的な認証機関”QCBI”を母体の認証団体が発行。「100%植物原料」「主原料に有機栽培認証原料を使用」「水を含めた20%以上の成分が有機認証原料」「生産方法を開示すること」などの基準がある。


Soil association(ソイルアソシエーション)
1946年にイギリスで発足したオーガニック認証団体。昔ながらの農業と近代農業を徹底的に比較し、オーガニックの元となる認定基準を作っている。ヘルス&ビューティーカテゴリーのオーガニック基準は2002年に設定。現在イギリスで流通するオーガニック製品の約80%を認定している。